ロバート・クビサ不在で高まるニック・ハイドフェルドへのプレッシャー

2011年06月04日(土)

2月のラリー事故で負傷したロバート・クビサに代わって今季、ロータス・ルノーGPに加入したニック・ハイドフェルドだが、6戦を終えて注目度は増すばかりだ。

どうやら、チーム代表のエリック・ブーリエはハイドフェルドの働きが足らないと思っているらしい。そんな中、若手有望株を数多く抱えるドライバーマネジメント会社「グラビティ」に所属するロメ・グロジャンの名が、後任候補に上がっている。なお、グラビティを率いているのもブーリエだ。

『Speedweek(スピードウィーク)』誌は、ハイドフェルドの戦いぶりを「良いが、手放しでほめられない」とする、次のようなブーリエのコメントを掲載している。

「ニックはビタリー・ペトロフ(チームメート)と同じペースでスタートしながら、それがいつも落ちるんだ。彼とは話し合いが必要だね。ニックに心配事があるなら、それを理解したい。決勝のパフォーマンスは良いよ。とても良い」

また『L’Equipe(レキップ)』紙に対しては、ロータス・ルノーGPに足らないのはクビサのリーダーシップと発言。そのクビサについては、ラリーの大事故で負ったケガからの復帰が、今季はおろか、さらに延びるかもしれない。

「ロバートはリーダー役をしっかりと果たしていた。要求の厳しい人間だよ。チームから何を引き出せば良いか分かっていた。不満な点があれば、彼はテーブルを激しくたたいてそれを訴える。しかし、そんなロバートは今、いないんだ」

現ラインアップのもうひとりのドライバーは、ペトロフ。経済的な後ろ盾があるため、ペトロフのシートは安泰とみられるが、成績上昇ぎみのペトロフもまた、ブーリエの目には物足らなく映る。

「ビタリーは、朝何時までにサーキットにいたら良いか、他人任せにしていたんだ。さもないと遅刻するからね。1日の組み立てを自分でできない。サーキット外の行動も同様だ」と、ブーリエ。この口調から、不在のリーダー役をペトロフが買って出るとは思えない。

この記事をシェアする

【関連記事】

2011年 F1ニュース一覧 rss

2011年F1ドライバー

2011年F1チーム

世界選手権

フォーミュラカー

市販車ベース