ロバート・クビサ(ロータス・ルノーGP)は、重傷を負っていた右手に感覚が戻ってきており、リハビリに取り組み始めたようだ。
クビサは、6日(日)に参加したイタリアのラリーで大クラッシュ。一時は危険な状態に陥っていたが、運び込まれた病院で7時間の緊急手術を受け、一命を取り留めた。しかし、右半身を中心に複数の複雑骨折などの重傷を負っており、特に右手は、切断が検討されるほど深刻なケガだった。
すでにクビサは、最後となる3日目の手術を終え、18日(金)には集中治療室からリハビリ病棟へ移っている。そして、クビサの担当医である手の専門医イゴール・ロッセロは、クビサがリハビリを開始したと明かした。
「彼にはもう、集中的なケアは必要ではないので、リハビリのプロセスを開始した」
「今の彼は広い個室にいるので、快適に過ごせている。少し指を曲げるなど、軽い手の運動も始めた。少し指を曲げられるようになっており、すでに手には、若干の感覚がある。何よりも重要なのは、最大の懸念事項だった感染症の兆候がないことだ」とのロッセロのコメントを『Autosport(オートスポーツ)』が伝えている。
一時は、身体的にも、精神的にもクビサの状態が悪化したとの報道もあったが、現在のクビサは前向きになっているようで、ロッセロは次のように加えた。
「痛みもひいており、彼の心理的な状態は非常にいい。彼は、少しでも早く本格的なリハビリを始めたいと熱望しているよ」
ロッセロによると、まだ感染症の可能性が残っているため、クビサはもう少しリハビリ病棟に入院したままになるようだ。だが、2週間後には退院時期など今後の予定を決められるようになるという。