2011年型車の競争力不足がささやかれているメルセデスGP。チーム側は今後の開発に期待しているが、同チームがトップチームに追いつくのは不可能だと元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーが語った。
ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)は、20日(日)に行われたバルセロナテストの3日目にトップタイムを記録したが、メルセデスGPの2011年型車W02は、まだトップチームのような速さを見せていないと言われている。メルセデスのモータースポーツ責任者ノルベルト・ハウグも、現状では「トップ10に入れない」と認めていた。
しかし、メルセデスGPは開幕までにクルマを大きく改良するとみられており、チーム側はこの改良に期待を寄せている。
だが、ベルガーは「疑問が残る」と『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』へ語り、さらに続けた。
「今年もレッドブルが最高のクルマを造ったと思う。フェラーリやマクラーレンも、彼ら(レッドブル)の後ろにつけているようだ」
そしてベルガーは、ロータス・ルノーGPが今年のサプライズになる可能性があると語りつつ、メルセデスGPが空力部門を強化するのではなく、レースエンジニアを交代させ、新テクニカルディレクターとしてボブ・ベルを迎え入れたことを指摘し、次のようにコメントした。
「それなので、彼らがマクラーレンやフェラーリに追いつくという、論理的な理由が見当たらない。レッドブルには、言うまでもなく追いつかないだろう」