バーレーンGPの中止により、レッドブルが有利になった。同チームのクリスチャン・ホーナー(チーム代表)が語っている。
マシン開発に苦しむマクラーレンとメルセデスGPには、開幕戦として予定されていたバーレーンGPの中止が助け舟になるとする専門家も多い中、現チャンピオンチーム、レッドブルでチーム代表を務めるホーナーは、まさしく同チームにもってこいの状況と断言する。
『Bild(ビルト)』に対してホーナーは次のように語った。「ストレートが長いバーレーンでは、われわれ本来のレースができなかっただろうね」
レッドブルはかねがね、ライバルに比べてパワーで劣るルノーエンジンが足かせとなり、直線は他チームより遅いと言い続けてきた。
バーレーンGP中止は本調子でないチームにばん回の時間を与えるという説に対してホーナーは、こう反論する。「十日の時間が生まれたところで、大した違いは生まれないよ」
しかしメルセデスのモータースポーツ責任者ノルベルト・ハウグは、そう思っていないようだ。
ハウグは『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にこう語る。「シーズン前のこの時期は、どのチームもギリギリの状況だよ」
新しい開幕戦となった3月27日(日)のオーストラリアGPまで多少の時間的余裕が生まれたことで、どのチームも「少しは息がつける」と、ハウグは言う。