フェリペ・マッサ(フェラーリ)が、2011年シーズンに向けて「大きな自信」を抱いている。
厳しいシーズンを過ごした去年、マッサはブリヂストンタイヤの持つ特性が好みと合っていなかったことが理由だと強調していた。
実際に、今シーズンからタイヤサプライヤーになったピレリのタイヤでテストし始めたとたん、マッサは元の調子を取り戻している。最近のバルセロナ合同テストでも、断トツの総合トップタイムをたたき出したのはマッサだった。
『O Estado de S.Paulo(オ・ エスタード・ジ・サンパウロ)』紙のインタビューに答えて、マッサは次のように言う。「果たしてタイヤがちゃんと働いているかどうか、マシンを徹底的に調べたよ」
インタビュアーは、マッサは2011年が「待ちきれない様子」だったと言うものの、マッサ本人はこうコメントしている。「このマシンなら、よりコントロールができる。僕がこのマシンで何をできるかも分かる」
去年の問題をマッサは次のように説明する。「何を試しても、マシンからすべてを引き出すことができなかった。全然楽しくなかったよ。楽しいって、すごく重要なことなんだ。特にこういった仕事ではね」
「結果がミエミエの状態でレースに臨むのは、つらかったよ。新しいタイヤをはいて3周を走った時点で、すべてが変わった」
2011年シーズンを前に“競争力抜群”とされるフェラーリだが、マッサも同じ考えだ。
「シューマッハ(ミハエル・シューマッハ/現メルセデスGP)がチームメートだったとき、僕は良い成績を残した。キミ(ライコネン)とも素晴らしかった。ところが、(フェルナンド)アロンソと組んだ去年は最悪だ。僕向きのマシンではなかったんだよ」