メルセデスが、メルセデスGPの株式をすべて取得したことを発表した。
ホンダが2008年限りでF1から撤退したことを受け、チーム代表ロス・ブラウンらチームの首脳陣がホンダからチーム株式を取得し、ブラウンGPとして2009年のF1を戦った。そして、2009年シーズン終了後にはメルセデスの親会社ダイムラーとパートナーである投資会社のアーバーがブラウンGPの株式75.1%を取得。2010年からはメルセデスGPとして参戦していた。
ダイムラーによるチーム買収後も、ブラウンらは24.9%の株式を保有していたが、この株式をダイムラー側へ売却したとの報道が先日にあった。ダイムラー側も28日(月)に声明を発表し、メルセデスGP株式をすべて取得したと認めた。
声明によると、ダイムラーが保有する株式は60%に、アーバーが保有する株式は40%になったとのことだ。
「大部分の株式を保有していることは、より大きな成功を収められる基礎を築いた上で、長期的にF1に取り組むというわれわれの決意を示すものだ」とダイムラーのディーター・ツェッチェ会長は語っている。
また、新たにメルセデスGPの取締役会長となったトマス・ウェバーは、「F1の複雑な技術的挑戦や、チーム代表としての職務に集中したいというロスの願いもかなえることができた」とコメントした。