ラリー事故で重傷を負ったロバート・クビサ(ロータス・ルノーGP)は、早期に復活できるのではないかとの期待が高まる中で、マネジャーは慎重な姿勢を崩していない。
クビサは、2月上旬に参加したラリーで激しくクラッシュ。一命は取り留めたものの、右半身を中心に複数の複雑骨折などの重傷を負った。しかし、その後は順調な回復を見せており、クビサ本人も年内にF1へ復帰したいとのコメントを残している。
その一方で、クビサのマネジャーであるダニエーレ・モレッリは『Radio Sportiva(ラジオ・スポルティーバ)』に対し、「ロバートは順調に回復しているが、彼がレースに復帰できるのか、復帰できるとしたらいつになるのか、それを現段階で予想するのは不可能だ」と語った。
クビサの救出には特殊な救出機材が必要だったため、事故直後のクビサは骨が露出したまま車内に長時間取り残されていた。また、その後も3回にわたって手術を受けていたことから、感染症や合併症も心配されたが、今のところ、その兆候はない。
クビサが初期的な理学療法を開始したと明かすモレッリだが、「楽観的になることと、夢のような仮定の話に胸を躍らせるのは全く違う。現状では、(復帰に向けた)予定について話すのは不可能だ」と慎重な姿勢を見せている。