マクラーレンのジェンソン・バトンが、2011年F1開幕戦オーストラリアGPに向けた意気込みを語った。
ジェンソン・バトン
「これまでは毎年、前向きなエネルギーと情熱に満ちた状態でメルボルン(オーストラリアGP)に行っていた。でも、今は日本の皆さんのことを思っているよ。先週に起きた地震と津波で廃虚が広がり、多くの人が亡くなるという苦難に立ち向かっているんだ」
「こんな災害の前では、F1に向けた期待も薄れてしまうけど、みんなの心を癒やすというスポーツの力が大きな助けになり、心のよりどころになることは、これまでにも何度もあった。だから、自分の全力を尽くすというだけではなく、勇敢な日本の皆さんや、日本にいる友だちへ敬意を表すためにメルボルンへ行く」
「アルバート・パーク(オーストラリアGP開催地)は、僕にとって相性のいいサーキットなんだ。これまで、2年連続で勝っているし、最高なレースになるコースだね。まだ勢力図がハッキリとしないシーズン序盤に開催されるからかもしれないけど、予測不能なレースになることが多くて、速いクルマが下位を走ることも珍しくない。それが興奮をもたらすんだ」
「今年はタイヤ交換が増えるという問題もあるから、予測不要で、とても興奮するような週末になるだろうね。3年連続で優勝できるかっていう質問をよく受けるんだ。理論的には、その可能性は低いけど、正直言って誰にも分からない。完全に否定するつもりはないよ」