ジェンソン・バトン(マクラーレン)が、東日本大震災で甚大な被害を受けた日本に対する支援を呼びかけるため、モナコGPで日の丸をあしらったヘルメットを使用する。
バトンは、ホンダのF1チームに長年在籍していたことや、日本のモデル道端ジェシカと交際していることなどから、日本とのつながりが以前から深いドライバー。東日本大震災の発生に際しても、さまざまな形で復興支援活動に協力しているほか、今シーズンは頭頂部に日本語で「頑張れ日本!」の文字が入ったヘルメットを開幕戦から使い続けていた。
また、マクラーレンは例年、スポンサーであるシュタインメッツとのコラボレーションで、ダイヤモンドをふんだんに使用した特別仕様のヘルメットをモナコGPで登場させている。そして今回はこれに合わせ、バトンが大幅にヘルメットのデザインを変更、日の丸仕様のカラーリングを採用し、世界に向けて日本支援を呼びかける。
今回のヘルメットでは、頭頂部にカタカナで「ジェンソン」の文字がダイヤモンドで描かれているほか、ヘルメット側面にはバトンのイニシャルである「ジェイビー(JB)」もカタカナで書かれている。チームメートであるルイス・ハミルトンのヘルメットでも、「LEWIS(ルイス)」の文字がダイヤモンドで描かれた。
バトンは今回の特別カラーリングについて、『Reuters(ロイター)通信』へ次のように語っている。
「これは、特別な機会なんだ。僕は長年、日本とのつながりが深いから、これはいいことだと思った」
「ヘルメットにダイヤモンドをちりばめながら、日本への支援を呼びかけるなんて、少し変な感じがするのは分かっている。いまいち馴染(なじ)まないよね」
「今までのヘルメットのように”Help Japan”の文字を頭頂部に入れるつもりだよ。日本はまだ大変な状態だとみんなに分かってもらうためのことなんだ」
なお、中国GPでハミルトンが優勝した際に支給された勝利Tシャツに道端とバトンが直筆サインを入れたものが現在、復興支援オークションに出品されている。オークションは30日(月)の22時まで。オークションの詳細はこちらへ。