モナコ在住のロバート・クビサ(ロータス・ルノーGP)が、今週末のモナコGPでF1パドックに姿を見せることはないようだ。
2月に参加したラリーで大クラッシュに見舞われ、瀕死(ひんし)の重傷を負ったクビサ。入院していたイタリアの病院をすでに退院しており、現在は復帰に向けたリハビリを行っている。ポーランド出身のクビサだが、現在はモナコに住んでおり、『Blick(ブリック)』紙によると、クビサのマンションはモナコPが開催される市街地コースからわずか500メートルの位置にあるという。
しかし、クビサのマネジャーであるダニエーレ・モレッリは、『Blick(ブリック)』へ「ロバートはパドックに来ない」と語り、さらに続けた。
「ロバートがすでに車いすを降り、自らの足で歩き始めているとしても、あまりにも大々的な報道になってしまうだろう。彼は、右手でペンを使えるようにもなっている」
モレッリによると、最近のクビサはリハビリのため、毎日5時間のトレーニングを行っているという。
また、ロータス・ルノーGPのチームオーナーであるジェラルド・ロペスは先日、年内にクビサがレース復帰することはないと語りつつ、今シーズン中に金曜フリー走行で走る見込みだと語っていた。だがモレッリは、『grandprix.com』へ次のようにこれを否定した。
「ロバートが帰ってくるときには、表彰台を争うために帰ってくる。金曜のフリー走行に出るためではない。われわれの予定に、そんなものは入っていない」
「そのためには何が必要になるかって? 準備が整えば、GP2でテストすることもできる」