ピレリが、今週末のマレーシアGPではソフト側タイヤの側面にゴールドのストライプを入れ、ハード側タイヤとソフト側タイヤを見分けやすくするようだ。『Autosport(オートスポーツ)』が報じている。
近年のF1では、各レースへ2種類のドライタイヤが持ち込まれている。決勝中には、雨用のタイヤを使用しない限り、2種類のドライタイヤ両方を使うことが義務付けられる。
どのタイミングでどちらのタイヤを使うのかという点が、戦略面で大きな要素になることから、走行中のクルマがどちらのタイヤを装着しているのか、ファンが一目で見分けられるようタイヤメーカーに求められていた。
昨年までF1にタイヤを供給していたブリヂストンも、いくつかの方法を模索した結果、最終的にはソフト側のタイヤ側面にグリーンのラインを入れるという形に落ち着いた。そして今年からF1のタイヤサプライヤーになったピレリは、4種類あるドライタイヤ、そして2種類ある雨用タイヤ側面のロゴをすべて違う色にするという方法を採用した。
開幕からの3戦には、ソフトコンパウンドとハードコンパウンドのドライタイヤが持ち込まれるが、ソフトのロゴは黄色、ハードのロゴはシルバーになっている。しかし、開幕戦オーストラリアGPでは、これが見分けにくいとの意見が多く聞かれた。
だが、ピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーも、「ストライプは理想的な方法ではない」と『Autosport(オートスポーツ)』へ語っており、次のように続けた。
「トルコ(第4戦/5月8日決勝)には、側面のロゴをより目立つ形にする。ストライプは使わず、ピレリ(Pirelli)の文字とPゼロ(P-Zero)の文字が、より多くの色をつけた帯部分とつながるような形にする予定だ」
「(タイヤが)回転したときに、大部分が黒くならないようにする。黄色い円が回っているように見えるだろう。黄色い部分が多くなる。ほかのコンパウンドすべてに同じ方法を採用する」