元F1ドライバーであるハンス・ヨアヒム・シュトックは、メルセデスGPの2011年型マシンにレース優勝する性能はないだろうと語った。
開幕戦オーストラリアGPと第2戦マレーシアGPでメルセデスGPが速さを見せられなかったことについて、チーム代表のロス・ブラウンは『TZ』に「おそらく、われわれはクルマのコンセプトを再考する必要があるだろう」と語っている。
しかしながら、ブラウンはこのようなアプローチの限界についても認めている。
「われわれは、どのようにトップ争いに加わるか考える必要がある。しかし、限界もある。例えば、モノコックはすでに決定している根本的なものだ」
一方、ドイツのコメンテーターを務め、元F1ドライバーでもあるシュトックは、メルセデスGPが単に開発の方向性を変えるだけではうまくいかないと考えているようだ。
「現在のマシンで問題を解決できるとは考えにくい。彼らは最も短いホイールベースを採用するというリスクを取ったんだ。最高のアイデアではなかったように思える」
「彼らの今シーズンは、新しいコンセプト採用することでしか救われないのではないだろうか。そうだね、新しいシャシーとか」とシュトックはコメントした。
そんな中、ドライバーのニコ・ロズベルグは、ケルンのタブロイド紙『Express(エクスプレス)』で、今後はクルマが進化する予定だと語った。「僕たちは、初めからキュウリのようなクルマでテストシーズンをスタートする予定だった。でもキュウリのままで終わるつもりはない」