F1 バーレーンGP、年内開催の可否判断が延期

2011年05月03日(火)

F1バーレーンGPを年内に開催することが可能か判断する期限が、6月3日(金)まで延期された。

バーレーンGPは当初、2011年F1の開幕戦として予定されていた。しかし、反政府デモの激化により、オーガナイザー側は延期を決定。その後も国内情勢は不安定な状態が続いていたが、F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)はバーレーンの自動車連盟に対し、5月1日(日)までに年内の開催が可能なのか判断するよう指示していた。

だが、5月1日になってもバーレーンの国内情勢は安定しておらず、F1の商業面を取り仕切るバーニー・エクレストンも、バーレーンが国内の問題を解決するには、もう少し時間がかかるだろうとコメントした。

バーレーン側の関係者は、国内情勢が改善していると語っているものの、イランのアリ・アクバル・サレヒ外相は2日(月)、バーレーンの現状が中東地域に「悪影響を与える」と述べた。

そしてこの日、FIAはバーレーンGPの年内開催が可能か判断する期限を6月3日まで延期することを発表。6月3日には、FIAのモータースポーツに関する意志決定機関である、世界モータースポーツ評議会の会議がバルセロナで行われる予定だ。

しかし、今回の決定で、FIAの決断力のなさが露呈したと指摘する声もある。判断期限の延期が発表される直前には、FIAのスポークスウーマンが「FIAとしては、何も情報を持っていません。(決断が)今日下されるのか、明日なのか、それとも来月なのか、私がコメントすることはできません」と語っていた。

また、FIAは期限の延期を発表する声明の中で、次のように述べている。

「今回の決断は、バーレーンの関係機関やFOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント/エクレストンが率いるF1運営団体)との協議の結果、下された」

バーレーンはF1のレース開催権料として、年間4,000万ドル(約32億円)を支払っているとみられる。エクレストンは以前、もしバーレーンGPが開催されなかった場合、開催権料の支払いを求めることはないと語っていた。

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