フェラーリのフェリペ・マッサが、スペインGPに向けた意気込みを語った。マッサはまず、アクセルを踏んでいないときにもディフューザーへ排気ガスを流し込むシステムが規制されることについて、次のように述べながら話し始めた。
フェリペ・マッサ
「これがどういった意味を持つのか、僕には分からない。このシステムを採用しているチームに、どんな影響を与えるのか、そして特定のチームがより大きな影響を受けるのか分からないからね。僕が知っているのは、自分のチームでのことだけだから」
「フェラーリでは、現状のルールの範囲内で、最高な技術的処理を採用するように取り組んでいる。もしFIA(国際自動車連盟/F1統括団体)がこれはやり過ぎだと感じたなら、彼らがルールを変えるのは当然のことだよ」
次にマッサは、今季に追い抜きが増えている要因がタイヤの性能低下だとすれば、今年から導入されたDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)は不要ではないかとの意見についてこう語った。
「タイヤだけが追い抜きに影響を与えているとは思わない。ウイングやタイヤ、そのほかにもいろいろな要素が絡み合って、今年のレースはとても興奮するものになっているんだよ。たくさん追い抜きをしているクルマも、タイヤの性能低下が大きければ、レース終盤に苦戦することだってある。だから、そういったクルマはいったん順位を上げてから、順位を落としていくんだ」
「ウイングとタイヤが組み合わさった要因で追い抜きが増えているんだ。ドライバーにとっても、観客にとっても興奮するようなレースになっている。もしみんなが満足なら、ドライバーとしてF1をよくするための変化は受け入れるよ」
また、マッサはチームメートであるフェルナンド・アロンソがフェラーリとの契約を2016年まで延長したことについて、次のようにコメントした。
「彼にとってはいいことだね。フェラーリと契約するときは、何度経験しても特別な感情になるものなんだ。長期契約を結ぶのは前向きなことだし、彼におめでとうと言いたい。僕にとっては、まだ契約を更新するタイミングではないから、僕は急いでいない。自分の将来がどうなるのか、しかるべきタイミングが来るのを待つよ」
最後にマッサは、今週末のスペインGPについてこう述べた。
「今シーズンこれまでのレースよりも、いい成績を残せると期待している。マラネロ(チーム本拠地)での作業で、クルマがさらに進化して、今週末は表彰台を争えるよう願っているよ。でも、時間は流れるものだって言うことも分かっている。次に僕たちがクルマを改良するのはカナダ。第7戦(6月12日決勝)なんだ。進化を続けられるよう願っているよ」