ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)が、すぐに再びF1から引退することはないと語った。
42歳になったシューマッハは、ほかのクルマとの接触を繰り返した末、ポイントを獲得できずに終わるという散々な結果になったトルコGP後、今のF1では「大きな喜び」を感じられないとコメント。これをきっかけに、シューマッハに対する否定的な意見が勢いを増すばかりか、すぐに引退するべきだとの意見まで出ている。
しかし、こういった意見に対しシューマッハは「ファンのみんながガッカリしているのは分かっている。だけど、決してあきらめず全力で目の前のレースに取り組むと約束するよ」と『Bild(ビルト)』へ語っている。
情熱が欠けていることは明らかに思えるが、シューマッハは「モチベーションは今も高い。太陽は嵐の後に昇るものだよ」と話す。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』はさらに、シューマッハの次のような言葉を掲載している。「何も変わっていないよ。もちろん、僕だって批判されるのは好きではないけれど、これまでも何度も経験してきたことだから」
「実は、ちょっと誇りに思ったりもしてるんだ。僕はまだこれだけメディアに騒がれるんだなってね」
その一方でシューマッハは『El Pais(エル・パイス)』に「そりゃあ、僕だって褒められた方がいいさ」とも明かしている。
シューマッハの友人であり同じくドイツ出身であり、現在F1のドライバーズ選手権で首位に立っているセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、F1の公式ウェブサイトに次のように語った。
「もちろん、世間やメディアが彼について言わんとしていることを直視するのは、彼にとってつらいはずさ」
「でも、ミハエルはやっぱりパドック中のドライバーの中で最高の経験を持っているんだよ。だから、彼ならこの状況も何とかするはずだよ」