F1 モナコGPフリー走行1回目、詳細レポート

2011年05月26日(木)

2011年F1第6戦モナコGPが5月26日(木)、モンテカルロ市街地サーキット(1周/3.340km)で開幕し、現地時間10時(日本時間17時)から90分間、フリー走行1回目が行われ、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がトップになった。

セッション開始時の天候は晴れ、気温24℃、路面温度は33℃。各車がシステムチェックなどを行うインストレーションチェックを終えると、まずタイム計測を行ったのはナレイン・カーティケヤン(ヒスパニア・レーシング)。カーティケヤンは1周目に1分35秒台のタイムを記録すると、その後もタイムを更新しながら周回を重ねていった。

開始約30分、セルジオ・ペレス(ザウバー)がタイム計測を開始。1分25秒台のタイムを記録してトップに立った。この段階では、まだペレスとカーティケヤンしかタイム計測を行っていないが、ジェローム・ダンブロシオ(ヴァージン)もコースインしている。

開始40分の時点でトップは小林可夢偉(ザウバー)、2番手パストール・マルドナード(ウィリアムズ)、3番手ペレス。モナコはガードレールに囲まれていることから、どのドライバーも徐々にペースを上げていくことや、走り始めは路面が非常に汚れていることから、周回を重ねるたびにタイムが更新されている。

残り約40分、赤旗が出され、セッションは中断となった。ホームストレート上に水が流れ出してしまっていることから、これを修復するため赤旗が出された。この段階では、フェリペ・マッサ(フェラーリ)がトップ、2番手エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、3番手セバスチャン・ベッテル(レッドブル)。

残り約35分になったところでセッション再開。セッションが再開すると、すぐにルイス・ハミルトン(マクラーレン)がタイムを更新して2番手に。その後、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)が自身のタイムを更新してトップに浮上した。

残り約25分、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がトップタイムを更新。また、トンネルを抜けた先のヌーベル・シケインで、ビタントニオ・リウッツィ(ヒスパニア・レーシング)がクルマを降りた。リウッツィはブレーキングでバランスを崩し、イン側のガードレールにクラッシュしてクルマを止めていた。その一方、ハミルトンが再びタイムを更新してトップになった。

残り約15分、フェリペ・マッサ(フェラーリ)がトップに浮上。また、マーク・ウェバー(レッドブル)はいったんコースへ出たものの、そのラップではスロー走行でピットへ戻ってしまい、その後まだコースインしておらず、タイム計測を行っていない。また、ベッテルがマッサのタイムをわずか1000分の7秒上回り、トップタイムを記録した。

残り約10分、1コーナーへのブレーキングでミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)がバランスを崩し、タイヤバリアにクラッシュ。シューマッハはそのままクルマを降りた。そんな中、アロンソがトップタイムを更新すると、すぐにベッテルもタイムを更新。ベッテルがトップの座を奪い返した。

また、マクラーレンのチーム無線によると、ジェンソン・バトンにKERS(運動エネルギー回生システム)のトラブルが発生しているようだ。

セッション終了直前、アロンソがリアを滑らせる迫力の走りでトップタイムを更新。これに対し、ベッテルも自身のタイムを更新し、アロンソのタイムを上回り、トップタイムを記録。モナコGP初制覇を目指すベッテルが、1回目のセッションをトップで終えた。

なお、ウェバーはこのセッションで一度もタイム計測を行わなかった。

【結果】モナコGPフリー走行1回目、各ドライバーのタイム、タイム差など

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