F1第8戦ヨーロッパGP予選、詳細レポート

[+] 写真を拡大

2011年F1第8戦ヨーロッパGP予選が、6月25日（土）の現地時間14時（日本時間21時）からバレンシア市街地サーキット（1周／5.419km）で行われ、2番手に大差をつけてセバスチャン・ベッテル（レッドブル）がポールポジションを獲得。小林可夢偉（ザウバー）は、14番手になった。

セッション開始時の天候は晴れ。気温26℃、路面温度は43℃。予選Q1は20分間の戦いになり、18番手から24番手のドライバーがここで予選を終える。Q1で上位勢は、ハード側のタイヤを装着して数周連続して走行する戦略を採用。マクラーレン勢、とセバスチャン・ベッテル（レッドブル）が一歩抜け出た速さを見せていた。

中団のチームでもソフト側のタイヤを装着したクルマが上位勢に匹敵するタイムを記録する一方、1回目の走行を終えた段階では、小林可夢偉（ザウバー）が脱落するポジションにいた。しかし、ソフト側のタイヤで2回目の走行を行った可夢偉は最終的に17番手タイムを記録し、無事にQ1を通過した。

Q1で予選を終えた18番手から24番手は以下のとおり。

18番手ハイメ・アルグエルスアリ（トロ・ロッソ）、19番手ヘイキ・コバライネン（チーム・ロータス）、20番手ヤルノ・トゥルーリ（チーム・ロータス）、21番手ティモ・グロック（ヴァージン）、22番手ビタントニオ・リウッツィ（ヒスパニア・レーシング）、23番手ジェローム・ダンブロシオ（ヴァージン）、24番手ナレイン・カーティケヤン（ヒスパニア・レーシング）。

Q1のトップ5は、フェリペ・マッサ（フェラーリ）、セバスチャン・ベッテル（レッドブル）、ミハエル・シューマッハ（メルセデスGP）、ルイス・ハミルトン（マクラーレン）、ニコ・ロズベルグ（メルセデスGP）だった。

予選Q2は15分間の戦いになり、11番手から17番手のドライバーがここで脱落する。Q2では、上位勢も1回目の走行からソフト側タイヤを装着。レッドブル勢、マクラーレン勢、そしてフェラーリ勢がトップ争いを展開。その中で、ベッテルが2番手に約コンマ4秒の大差をつけてトップに。しかし、セッションの半分か経過したところでパストール・マルドナード（ウィリアムズ）がコース上でストップ。これで赤旗が出され、セッションは中断となった。

セッションが再開すると、クルマを降りたマルドナードを除き、8番手以下のドライバーが全員コースへ出てQ3進出を争った。レッドブル勢、マクラーレン勢、フェラーリ勢、メルセデスGP勢、ロータス・ルノーGP勢でトップ10が占められるかと思われたが、セッション終了直前にエイドリアン・スーティル（フォース・インディア）が10番手タイムを記録。ビタリー・ペトロフ（ロータス・ルノーGP）を蹴（け）落とし、スーティルがQ3進出を果たした。なお、可夢偉はここで脱落となった。

Q2で予選を終えた11番手から17番手は以下のとおり。

11番手ビタリー・ペトロフ（ロータス・ルノーGP）、12番手ポール・ディ・レスタ（フォース・インディア）、13番手ルーベンス・バリチェロ（ウィリアムズ）、14番手小林可夢偉（ザウバー）、15番手パストール・マルドナード氏、16番手セルジオ・ペレス（ザウバー）、17番手セバスチャン・ブエミ（トロ・ロッソ）。

Q2のトップ5は、セバスチャン・ベッテル（レッドブル）、ルイス・ハミルトン（マクラーレン）、ジェンソン・バトン（マクラーレン）、フェルナンド・アロンソ（フェラーリ）、マーク・ウェバー（レッドブル）だった。

予選Q3は10分間の戦いになり、ここでポールポジションが決定する。Q3でまずトップに立ったのは、1分36秒975を記録したベッテル。2番手のハミルトンに対し、約コンマ4秒の大差をつけた。

2回目の走行でウェバーが2番手に浮上。しかし、ベッテルのタイムを上回るドライバーは現れず、アロンソやハミルトンなどはタイムアップを断念してピットへ戻った。これを見たベッテルもピットへ。ベッテルが今季7度目となるポールポジション獲得を果たした。

ニック・ハイドフェルド（ロータス・ルノーGP）とスーティルはこのセッションでタイム計測を行わなかった。

Q3の結果は以下のとおり。

1番手セバスチャン・ベッテル（レッドブル）。2番手マーク・ウェバー（レッドブル）、3番手ルイス・ハミルトン（マクラーレン）、4番手フェルナンド・アロンソ（フェラーリ）、5番手フェリペ・マッサ（フェラーリ）、6番手ジェンソン・バトン（マクラーレン）、7番手ニコ・ロズベルグ（メルセデスGP）、8番手ミハエル・シューマッハ（メルセデスGP）、9番手ニック・ハイドフェルド（ロータス・ルノーGP）、10番手エイドリアン・スーティル（フォース・インディア）。

・【結果】ヨーロッパGP予選、各ドライバーのタイム、タイム差など

この記事をシェアする

Tweet

Facebookでシェア

【関連記事】

• バレンシア自治政府がヨーロッパGPの新主催者に
• バレンシア、バルセロナとスペインGPの交互開催を検討か
• F1スペインGP中止報道は「ねつ造」と主催者
• 小林可夢偉「すべてうまく回らない1週間だった」
• F1 ヨーロッパGP、もっと早い日程を希望
• ザウバー「小林可夢偉の戦略を誤った」
• ティモ・グロック「全体的には満足」
• ジェローム・ダンブロシオ「また完走できてよかった」
• ナレイン・カーティケヤン、トラブルを抱えながら完走
• ビタントニオ・リウッツィ「僕らは未来のために戦っている」

2011年F1ドライバー

2011年F1チーム

世界選手権

フォーミュラカー

市販車ベース