エイドリアン・スーティルとポール・ディ・レスタ、どちらが速い?

2011年07月05日(火)

28歳になるドイツ人ドライバー、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)は、来年もF1にとどまる計画のようだが、将来的にはアメリカのストックカーレースであるNASCARも視野に入れている。

2007年以来、スーティルのF1キャリアは、チーム名が変更されたものの、シルバーストンに本拠を置くチームひと筋だ。だが今年は、傷害事件で告訴されたり、優秀な新人でチームメートのポール・ディ・レスタに押され気味だったりと、苦しいシーズンを過ごしている。

「あと数年はF1にいるつもりだ。2012年もこのチームで走るよ。もし戦いの場を移すなら、行き先はアメリカかな。NASCARはとても魅力的だね」と、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌にスーティルは話している。

ディ・レスタの存在でやりにくさを感じているかどうかきかれたスーティルは、これからシーズンが進むにつれて、ふたりの差は広がっていくと、次のように語る。

「そのうち分かるよ。ディ・レスタのほうが速いかどうかは、まだはっきりと言えない。元々スピードはあるし、すごく安定していてミスが少ないドライバーだしね。デビューシーズンのルイス(ルイス・ハミルトン/マクラーレン)がそうだったよ。最初の年からいきなり速かった。近ごろはシミュレーターのおかげで若手は準備バッチリだ。今のクルマは比較的、簡単にドライブできるしね」

近い将来、フォース・インディアがもっと上位チームに食い込むかどうか、きかれたスーティルは、こう答えている。

「いつもそれを心待ちにしている。僕自身はもちろんチームも僕の進歩を願っているが、いつまでも伸びるってわけではないからね。次の一歩が特に難しいよ。小さなチームの僕らは、大規模チームと争っている。短期の目標は、中団グループでベストなチームになり、上位チームのひとつかふたつに戦いを挑むことだ。ロータス・ルノーGPやメルセデスGPからはそれほど離れていない。僕自身の将来で言えば、いつか大きなチームで走ってタイトル争いをしたいよ」

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