F1界の大御所スターリング・モス卿は、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)に父親と再び手を組むよう進言した。
父アンソニーは、ハミルトンのマネジャーとしてF1に登りつめ、2008年にタイトルをとるまで息子を見守ってきた。しかし、2010年にアンソニーがハミルトンのマネジメントを離れると、2人の不仲が報じられた。
今では、アンソニーとハミルトンは仲直りしているが、元F1ドライバーのモスが心配しているのは、最近ハミルトンが見せるふるまいだ。
「あれほどの才能がありながら、彼のことが心配でならない。私には、父親と距離を置いて以来、人が変わってしまったように見えるよ」と、『Daily Mail(デイリー・メール)』紙に話すモス。アンソニーは今、ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)のマネジメントを行っている。
ハミルトンは今年、度重なるアクシデントや批判に対する反応が攻撃の的となっている。
「若さゆえのツッパリは私にもよく理解できる。しかし、やはりそれは愚かなことだ。彼だってバカじゃない。もしそうなら、世界チャンピオンになれるわけがない」とモスは加えた。
チームメートのジェンソン・バトンは、ハミルトンを取り巻く状況への深入りを避け、こう話している。
「彼の速さは変わらない。要は、自分で自分が幸せに感じるかどうかだね。イベントやレースでは一緒するけれど、友だちとして話し合う仲ではないよ」