F1ボス、ルイス・ハミルトンの周囲に「悪影響」を及ぼす人がいる

2011年12月13日(火)

F1の最高権威者であるバーニー・エクレストンが、父親をマネジメントから外し有名なマネジメント会社と契約したハミルトンに対し苦言を呈した。

エクレストンは、今シーズン不調に苦しんだハミルトンのこの決断は「大失敗」だったとかなり辛辣(しんらつ)にコメント。また、度々報道されたガールフレンドとの破局といった「私生活での問題」は父親であり元マネジャーのアンソニー・ハミルトンの不在によってさらに大きくなってしまったと指摘する。

父のアンソニー・ハミルトンは2010年前半まで息子のマネジメントを手がけ、現在はポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)のマネジャーを務めている。

「どういう人間が周囲にいてくれて、また自分にどんな影響を与えるかというのがとても大事なんだ」とエクレストンは語る。

「おそらく彼(ハミルトン)は自分に良くない人々の中に身を置いてしまったんだろう。父親が面倒を見ていたときはもう少し違っていたよ。もちろんマネジメントの関係を解消したくらいなのだから、合わない事もあったのは明らかだ。しかし、ハミルトンは父親がいかにサポートをしてくれていたか分かっていなかったんだと思う」

父親と決別してからは有名なポップ・グループ、スパイスガールズのマネジャーでもあるサイモン・フラー率いる『XIX Entertainment(19エンターテインメント)』と契約を結んでいる。しかし、これに対しエクレストンは次のように批判した。

「これは大失敗だ。この会社との契約がなければ、おそらく会うこともなかった人たちと交友関係ができてしまい、そしてそういった人々が彼(ハミルトン)に悪影響を及ぼしている」

その“悪影響”を及ぼすとして名指しされたのが、今年のカナダGPにおいてマクラーレンのガレージでミュージックビデオを撮影したラッパー、Ice-Tだ。この行動は、後に物議を醸している。

「ルイスがあのような人間を目にして憧れれば、その人間のやることをマネしようとするだろう」

元F1レーサーで現在F1コメンテーターを務めているマーティン・ブランドルもエクレストンの意見に賛成のようで、ハミルトンは心構えを正す必要があると『The Sun(サン)』紙に対して述べた。

「どんなスポーツも頭を使うことがその9割を占める。ハミルトンが正さなければいけないのはその部分だ」

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