2011年F1第9戦イギリスGP予選が、7月9日(土)の現地時間13時(日本時間21時)からシルバーストン・サーキット(1周/5.891km)で行われ、マーク・ウェバー(レッドブル)がポールポジションを獲得。小林可夢偉(ザウバー)は、8番手になった。
セッション開始時の天候は今にも雨が降り出しそうな曇り空。気温20℃、路面温度は23℃。予選Q1は20分間の戦いになり、18番手から24番手のドライバーがここで予選を終える。いつ雨が降り出してもおかしくない空模様のため、セッション開始直後から全車がコースイン。実際に、開始約5分のころから、旧1コーナーのコプスあたりで雨が降り始めた。しかし、まだ激しい雨ではないため、どのドライバーもドライタイヤで走り続けている。
全車が一斉にタイム計測を行ったことで、目まぐるしく順位が入れ替わる中、各車が1回目の走行を終えた段階ではマーク・ウェバー(レッドブル)がトップ。ソフト側のタイヤでコースへ出たパストール・マルドナード(ウィリアムズ)が2番手、フェリペ・マッサ(フェラーリ)が3番手につけた。しかし、残り約6分で雨が強くなり、ドライタイヤではまともに走行できない状態となった。事実上、ここでQ1が終了。小林可夢偉(ザウバー)は無事にQ1を突破した。
Q1で予選を終えた18番手から24番手は以下のとおり。
18番手ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、19番手セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)、20番手ティモ・グロック(ヴァージン)、21番手ヤルノ・トゥルーリ(チーム・ロータス)、22番手ジェローム・ダンブロシオ(ヴァージン)、23番手ビタントニオ・リウッツィ(ヒスパニア・レーシング)、24番手ダニエル・リチャルド(ヒスパニア・レーシング)。
予選Q1のトップ5は、マーク・ウェバー(レッドブル)、パストール・マルドナード(ウィリアムズ)、フェリペ・マッサ(フェラーリ)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)だった。
予選Q2は15分間の戦いになり、11番手から17番手のドライバーがここで脱落する。セッションが始まると、メルセデスGPの2台は路面の水量が少ないとき向けの雨用タイヤ、インターミディエイトでコースイン。ほかのドライバーは、ドライタイヤでコースインしており、そのままタイム計測を行った。
セッションの半分が経過すると、セルジオ・ペレス(ザウバー)がトップタイムを更新。しかし、その直後にチームメートの可夢偉がトップに。だが、可夢偉のトップタイムもすぐにウェバーやエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)に塗り替えられてしまう。各車が走行することで路面状況が改善していき、セッション終盤にはタイム更新が続いた。そんな中、ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)がここで脱落。一方で、可夢偉は7番手に入ってQ3進出を決めた。
Q2で予選を終えた11番手から17番手は以下のとおり。
11番手エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、12番手セルジオ・ペレス(ザウバー)、13番手ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)、14番手ビタリー・ペトロフ(ロータス・ルノーGP)、15番手ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)、16番手ニック・ハイドフェルド(ロータス・ルノーGP)、17番手ヘイキ・コバライネン(チーム・ロータス)。
予選Q2のトップ5は、フェリペ・マッサ(フェラーリ)、マーク・ウェバー(レッドブル)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)だった。
予選Q3は10分間の戦いになり、ここでポールポジションが決まる。各車が1回目の走行を終えた段階では、ウェバーがトップ。ベッテルが続き、3番手にはアロンソ。トップのウェバーからアロンソまでのタイム差は約コンマ1秒になっている。各車が2回目の走行を開始するのとほぼ同時に、雨が降り始めた。
このため、2回目の走行でタイム更新するドライバーは現れず。ウェバーがポールポジションを獲得した。しかし、これまでの予選とは異なり、レッドブル勢に約コンマ1秒までアロンソが迫る結果となった。可夢偉は8番手で予選を終えている。
Q3の結果は以下のとおり。
1番手マーク・ウェバー(レッドブル)、2番手セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、3番手フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、4番手フェリペ・マッサ(フェラーリ)、5番手ジェンソン・バトン(マクラーレン)、6番手ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、7番手パストール・マルドナード(ウィリアムズ)、8番手に小林可夢偉(ザウバー)、9番手ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、10番手ルイス・ハミルトン(マクラーレン)。
・【結果】カナダGP予選、各ドライバーのタイム、タイム差など