マクラーレン代表、盗聴問題の新聞社にコメント

2011年07月17日(日)

マーティン・ウィットマーシュは15日(金)、ニューズ・コーポレーション社がこの盗聴騒動を切り抜けることを願っていると発言した。

メディア界で大物として知られ、盗聴騒動に揺れるニューズ・コーポレーション社を率いるルパート・マードックは英国のタブロイド紙『News of the World(ニューズ・オブ・ザ・ワールド)』を廃刊とし、続いてイギリスの衛星放送『BスカイB』の買収計画も断念した。

今回のスキャンダルではさまざまな問題も明るみに出てきており、ニューズ・インターナショナル社のチーフ・エグゼクティブの職にあったレベッカ・ブルックスが辞任、マードック氏に対してもイギリス、さらにアメリカやオーストラリアにおいて公式に捜査のメスが入る恐れがある。

このスキャンダルが発覚するより前には、ニューズ・インターナショナル社はF1の商業権場買い取りも取りざたされており、マクラーレンをはじめとしたトップチームはこの計画に名を連ねるべく会合を重ねていたと言われている。

「イギリスで多くの困難に直面しているが、それでもニューズ・インターナショナル社とニューズ・コーポレーション社がなくなることはないだろうし、今後12ヶ月はメディア業界での影響力を保つだろう」と、マクラーレンのチーム代表であると同時にF1チームの団体FOTA(フォーミュラ・ワン・チームズ・アソシエーション)の会長も務めるウィットマーシュの発言が15日(金)に報じられた。

また、F1公式サイトに掲載されたウィットマーシュのインタビューでは、「彼らは先へ進むだろうが、一紙を廃刊にしたのだから何らかの犠牲を払うことになるだろう。2週間前には想像もしなかったことだけれどね。それでも、ニューズ・コーポレーション社は200億ドル(約1兆5800億円)あるいはそれ以上の売り上げを誇るメディア企業だ。だから今後も大きな役割を果たしていくはずだ。しかし、すぐにF1がその支配下に入るわけではない」と掲載されている。

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