マクラーレンのチーム代表であるマーティン・ウィットマーシュは、自身の代表解任の憶測が流れていたこともあり、ドイツGPでの優勝は格別ものとなったと認めた。
前回の母国イギリスGPではピットストップミスや燃料節約のためにペースダウンを強いられ、期待を裏切るレース展開となったマクラーレン。レース後ウィットマーシュがメディアの前で6分間語り続けるという異例の事態になった。
『The Telegraph(ザ・テレグラフ)』の記者トム・キャリーは、もしサッカーの監督が同じような結果を残していたら、あれが最後の会見になっていただろうと述べている。
一方ウィットマーシュは、更迭の憶測はさほど気にはしなかったとは言いながらも、同チームのルイス・ハミルトンがドイツGPで優勝したうれしさはひとしおだったと語っている。
「もしうれしくないと言ったらうそになるだろう」ウィットマーシュはスペインの新聞『El Pais(エル・パイス)』に対しこう語りながらほほ笑んだ。
さらに、ドイツGP開催前にウィットマーシュが「現状と課題を率直に語った」内容をメディア側が誤解したと付け加えた。
「イギリスGPのレース後、物事がうまくいっていないということを率直に話したところ、私のチーム代表としての地位が危ういと解釈した人がいた。だが、パドックに居た人のなかでそのように解釈した人は誰もいないと思う」
「強いチームの代表を務めるということは、多くのプレッシャーを抱えることだ。そして私が自分に課すプレッシャーは、メディアが憶測で作る根拠のない話よりもずっと重い」と語り、更迭のうわさを一蹴した。