マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュが、同チームに所属するルイス・ハミルトンが使用するサイドミラーのデザインを変更する可能性があると語った。
今季はレース中の接触が続いているハミルトン。日本GPでもフェリペ・マッサ(フェラーリ)と接触してしまった。ハミルトンは日本GP後、振動によってミラーで何も見えないことが接触の原因だと認めたが、ウィットマーシュも『AFP通信』へミラーに問題があることを示唆した。
「まるで彼ら(ハミルトンとマッサ)は磁石の対極みたいに引かれ合っている感じだよ。ルイスは(日本GPで)彼と顔を合わさなかったがね」
「“またやった”と思われても仕方ないが、もしミラーの大きさが十分であればどうだろう? もしかしたら問題があるのかも。まあ、得てしてこのようなことは起きるものだがね」
F1解説者の中には、ハミルトンが抱える最大の問題はミラーの視認性との見方に疑問を抱く者もいる。むしろ、父アンソニーがマネジャー職を辞してからサーキットで面倒を見る人間がいないため、集中力を欠いているのではないかというのだ。
ハミルトンは、イギリスのマスコミにこう話している。「僕はそう思わないね。なぜ僕が不振なのか、みんなして糸口を見いだそうとしているけど、そんなものはない。答えはないんだ。だからどうか結論に飛びつかないでほしい」
もっとも考えられるのは、チームメートであるジェンソン・バトンが見せる最近の好調ぶりだ。バトンの台頭にハミルトンは焦っているとの見方もある。
「ジェンソンは手ごわいチームメートのイメージを固めつつある。もっとも、彼のレーサー歴はルイスより5年長いんだ。私たちだって大きな期待を抱いているし、若いルイスも自身の肩に大きな期待を背負っているんだよ」とウィットマーシュも認める。