マーク・ウェバーは、最近に所属チームであるレッドブルと来季契約の話し合いをした際、チームメートであり、現在も選手権を圧倒的にリードしているセバスチャン・ベッテルと同等の扱いを保証するよう求めたようだ。
ウェバーは先のイギリスGP終盤で、チームからベッテルを抜かないよう指示があったにもかかわらず、それを無視したことを認めた。これによってチームとの間にギクシャクした空気が流れたが、チーム代表のクリスチャン・ホーナーとの話し合いを通じてわだかまりは無くなったとニュルブルクリング(ドイツGP開催サーキット)で明かした。
来シーズンのことについての質問に対し、「来年もF1でクルマを走らせているよ。普通のクルマを買い物へ行くために走らせるだけじゃなくてね」と答えた。
レッドブルとの話し合いはベッテルのナンバー2ドライバー扱いにならないことを確認するものだったのかと聞かれると、「とてもいい質問だね」と返している。
昨年、チームオーナーであるディートリッヒ・マテシッツは、ドライバーに順位の入れ替えや維持を指示するチームオーダーはレッドブルの哲学に反すると語っていたが、ウェバーはこの哲学に若干の変更があったことをほのめかした。
「僕たちは今でも自由に競争することができるよ・・・ほとんどの場合はね」と語るウェバー。さらに、「君たちは、僕では答えられないいくつかの質問をクリスチャン(ホーナー)に投げかけてみるべきだよ」とメディアへ述べた。
しかし、ウェバーがすでにナンバー2ドライバーであるか否かは、それらの質問には含まれていないようだ。
「彼(クリスチャン・ホーナー)は逆の場合であっても同じ指示を出しただろうと明言したよ。つまり、セブ(セバスチャン・ベッテルの愛称)がレース終盤、僕に対して近づいて来ていたとしても、順位を維持するように指示していただろうって言っていたんだ」
ウェバーはシルバーストーン(イギリスGP開催サーキット)での出来事は来季の残留に全く影響がないと強調。レッドブルに残留したいかとの問いかけには「答えは“イエス”だね」と言った。
ウェバーとレッドブルの現契約は今季限りの1年契約。もしウェバーがレッドブルを離脱した場合、トップチームであるレッドブルに空席ができることから、ウェバーの去就に注目が集まっている。