レッドブル、KERSトラブルについて口を閉ざす

2011年04月12日(火)

2011年のF1でも開幕戦から圧倒的な速さを見せているレッドブルにとって、唯一の弱点になるとみられるのがKERS(運動エネルギー回生システム)。しかしレッドブル陣営は、このKERSの問題について口を開こうとしない。

開幕戦オーストラリアGPでは、KERSを使わないまま予選と決勝を戦ってセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が圧勝。第2戦マレーシアGPでは、チームメートのマーク・ウェバーがKERSのトラブルに見舞われ、チーム側は予防的措置としてKERSを使用しないようレース中にベッテルへ指示していた。

「安全面の理由から、セバスチャンのクルマでもレース中のある段階で(KERSを)使用しなかった」とレッドブルのモータースポーツコンサルタントであるヘルムート・マルコがF1の公式ウェブサイトに明かした。

マレーシアGPのレース中にベッテルは、KERSを使用したかと思えば、使用を中止してという繰り返しになっていた場面あったようで、次のように『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』へ振り返った。

「少しイライラしたよ。何度もボタンで操作している状態だったからね」

しかし、具体的には何が問題になっていたのか質問されると、ベッテルは「それは教えちゃいけないことになっている」とだけ答えた。

一方、マレーシアGPではスタート直前にKERSが故障し、苦しい戦いを強いられたウェバーも「悪いけど、それはエンジニアに聞いてよ」と語るのみだった。

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