今季のレッドブルはドライバー同士の緊張が感じられない。なぜならセバスチャン・ベッテルが圧倒的に優位だからだ。
そう信じるのは、歯に衣を着せぬ発言で知られる3度の世界チャンピオン、ニキ・ラウダ。ラウダの予想では、今週末のモナコでもマーク・ウェバーはチームメートのベッテルを追うので必死だろうとのことだ。
2010年には、レース中にチームメート同士で接触するなど、激しいチーム内抗争を繰り広げたベッテルとウェバー。あの戦いがいずれ再燃するだろうか。
「無理だね。ウェバーよりベッテルの方が断然速い」と、ラウダは『Express(エクスプレス)』紙に語る。
先週末のスペインGP予選でポールポジションを奪取、少し勢いを取り戻した感があるウェバーだが、決勝はベッテルが制し、今季4勝目をあげている。
「モナコも同じことの繰り返しさ。チーム内で話し合いも必要ないし、緊張感なんかないよ。私だったら、ベッテルがコンマ3秒速く走るほうに賭ける」とラウダは続ける。
フェラーリとフェルナンド・アロンソが2016年まで契約を延長した件について、ラウダはこうコメントしている。
「私には理解できない。私の契約期間は常に2年だった。そうすることで両者に競争心が芽生える。長期契約は、なあなあの関係になるのが落ちだ」
「フェラーリにとっては、アロンソとともにスポンサーのサンタンデール銀行のこともあるだろう。しかし、もし私がフェラーリだったら、あんな長期契約は結ばないね」