F1チーム、イギリスでのレース中継有料化に理解示す

2011年08月01日（月）

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2012年からイギリスで、一部のレースを除いてF1中継が有料化される問題について、F1チームの代表者たちが理解を示した。

イギリスでは今年まで『BBC』が無料放送でレースの生中継を行っていた。しかし2012年からの5年間は、有料チャンネルの『Sky Sports（スカイ・スポーツ）』と『BBC』が合同で放映権を獲得。『Sky Sports（スカイ・スポーツ）』では全レースの全セッションが生中継されるが、『BBC』で生中継されるのは一部のレースの予選と決勝のみ。それ以外はハイライトを放送することになる。

この契約については、F1の商業面を規定しているコンコルド協定に違反しているのではないかとの指摘もあったが、F1の最高権力者バーニー・エクレストンはこれを否定している。

F1の商業権保有者、統括団体FIA（国際自動車連盟）、チームの間で結ばれているコンコルド協定は、その詳細が不明ながらもF1の主要な市場における無料放送を保証する条項が存在するようだ。

しかし、先週末のハンガリーGPでチーム代表との会談を終えたエクレストンは、イギリスで「より多くの放送」ができる契約にチーム代表らが「非常に満足している」と語った。

コンコルド協定違反の可能性に関するエクレストンの発言を『Reuters（ロイター）通信』は次のように伝えている。

「コンコルド協定については心配しすぎてはいけない。新たに別の協定を結ぶことはないかもしれないのだから」とエクレストンは語り、現行コンコルド協定の期限が切れる2012年末以後、同様の協定が結ばれない可能性も示唆した。

多くのファンからは、前向きな意見も出ているようだ。『Telegraph（テレグラフ）』の記者サイモン・ブリッグスも、コストの問題から『BBC』が『Sky Sports（スカイ・スポーツ）』と合同で放映権を保有する選択をしたことに理解を示した。

「スカイに加入していない自動車マニアは、F1が分裂させたものはこのスポーツの中枢ではなく、中継だということを理解するべきだ」

さらにハンガリーGPの際には、多くのチームがエクレストンに賛同する姿勢を見せていた。

ロータス・ルノーGPのチーム代表であり、F1チームによって組織されているFOTA（フォーミュラ・ワン・チームズ・アソシエーション）副会長のエリック・ブーリエは「どちらかと言えばいいニュースだと私は考えている」と話し、ヴァージンのスポーツディレクターであるグレアム・ロウドンも「F1のすべてが変わっていく。すべてが前進していくのだ」と語った。

レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは『Express（エクスプレス）』紙の取材にこう答えた。「BBCでのF1放送に慣れ親しんできたファンにとっては残念なことだろうけれど、このスポーツ（の放送）が完全に消えてしまうことを考えればこれが最良の選択だった」

FOTA会長であるマクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは『The Sun（ザ・サン）』紙に対し、「スカイでF1を見るのに割増料金を取られるようなことはないはずだから、いいニュースなのだと思う」と話している。

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