ジェンソン・バトン(マクラーレン)によると、ハンガリーGP決勝の開催された7月31日にマクラーレンがチームオーダーを発していないことが証明されたという。
決勝前に、通算200戦を控え、バトンはチームメートのルイス・ハミルトンと順位が変わるように接近戦を演じると約束していた。
さらにバトンは数日前、マクラーレンには「チームオーダーというものが存在しない」と明かしていた。
イギリスGP決勝終盤で、マーク・ウェバー(レッドブル)がセバスチャン・ベッテル(レッドブル)の後ろにつけ、追い抜こうとする姿勢を見せたことから、レッドブルの首脳陣からウェバーに対して順位を守るようチームオーダーが出された。バトンは、このことについてあからさまに触れ、「ほかのチームにはチームオーダーがあるよね。でも僕たちにはないんだ」と話している。
ハンガリーGP決勝後、バトンはマクラーレンのピットウォールからチームオーダーが出ないことについて、何も驚くことはないと語った。
「チームが僕たちを戦わせたことに驚いてはいない。僕たちは何も聞いていないんだ。チームがもし、“下がってチームメートの後ろにいろ”と言ったとしてもね。でも、そんなことは起こらないよ」
マクラーレンのマネージングディレクターを務めるジョナサン・ニールは、ときにチームがいい結果を出している場合には、それを保持したいということを認めた。
しかし、ニールは「たまにはドライバーに、好きにやらせなくてはならない。悪い状況になる場合もあるが、このような(ハンガリーGPのような)レースなら、正しいってことがわかるだろ」と主張した。