9月11日にモンツァで決勝が行われるイタリアGPでは、DRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)の使用区間が2ヶ所になる模様だ。
リアウイングの角度を変えて空気抵抗を減らすこのシステムは、コース上での追い抜き増加を目的に今年からF1に導入された。フリー走行と予選では自由に使用できるが、決勝では前車までの距離が1秒以内のときに指定の区間のみで使用が許される。
これまで、カナダGPとヨーロッパGPのみ、決勝でDRSを使える区間が2ヶ所設定されたが、統括団体FIA(国際自動車連盟)側の管理が複雑なため、前車との間隔を計測する地点は1ヶ所のみとされ、連続する2本のストレートがDRS使用区間になっていた。
しかしモンツァでは、初めて前車との間隔を計測する地点も2ヶ所になる。『Autosport(オートスポーツ)』によると、メインストレートが1つめのDRS使用区間になり、前車との間隔は最終コーナーのパラボリカ出口で計測。もう1ヶ所は、2連続の右コーナーであるレズモを抜けてから、アスカリ・シケインまでのストレート区間になり、レズモの2つあるコーナーの間で前車との間隔を計測するという。