小林可夢偉、被災地の子どもをF1日本GPに招待 国歌斉唱も託す

2011年09月08日(木)

小林可夢偉(ザウバー)が、東日本大震災で被災した子どもたちと、その家族などをF1日本GPに招待することを発表した。

可夢偉が招待するのは、福島県南相馬市を中心に活躍する少女合唱団『MJCアンサンブル』のメンバーとその家族、および関係者の約60名。MJCアンサンブルのメンバーは、各地から支援を受けたことに対し、さまざまな場所で感謝の気持ちを込めた出演をしてきたが、「世界に向けて頑張っている姿を見せたい、感謝を表したい」というメンバーの気持ちと、「被災地の子どもたちにF1を見てもらいたい、世界に日本の元気を届けたい」という可夢偉の気持ちがつながり、招待が実現した。

日本GPの舞台となる鈴鹿サーキットを運営するモビリティランドによると、MJCアンサンブルのメンバーは可夢偉応援席でF1を観戦するだけではなく、F1の決勝前に国歌を歌うことになるという。福島の子どもたちによる歌声が、国際放送を通じて約160ヶ国に放送され、支援への感謝と東北の元気が世界へ届けられる。

可夢偉は今回の招待について、次のようなコメントを残した。

「このたび南相馬の子供たちにF1を見てもらうとともに、決勝前の国歌斉唱を彼女たちに歌ってもらうことにしました。当初は多くの被災者に来てもらおうと考えていましたが、F1興行の代表であるバーニー・エクレストンさんが3000人もの被災者を招待してくれるという素晴らしいプランを実現してくれたので、僕は日本人ドライバーとして、被災地の子供たちの歌を世界に届けることで、世界への感謝の気持ちと日本の元気と力を伝えたいと思います」

可夢偉が語るように、F1の商業面を取り仕切るエクレストンは、自費でチケットを確保し、3,000名の被災者を日本GPに招待する。今年の日本GPは、10月9日(日)に決勝が行われる。

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