先週末に行われたシンガポールGPのレース後、トロ・ロッソのチーム代表フランツ・トストの怒りが収まらなかった。
トロ・ロッソのハイメ・アルグエルスアリは、ヤルノ・トゥルーリ(チーム・ロータス)をアクシデントに巻き込んだとして、レース中にドライブスルーのペナルティーが科せられた。だがその場面は国際配信されたレース中継にとらえられていなかった。
「彼(アルグエルスアリ)はトゥルーリを追い越そうとして軽く接触しただけなのに罰則を食らうなんてバカげている」と、トストはスイスの新聞『Blick(ブリック)』紙に怒りをぶちまけ、さらに「われわれはプロフェッショナルのレース審査員を必要としている」と付け加えた。
ちなみに先のシンガポールGPでレース審査員を務めたのは、優勝経験もある元F1ドライバーのハインツ-ハラルド・フレンツェン、弁護士でありドイツ・レース界の首脳でもあるゲルト・エンザー博士、そして統括団体FIA(国際自動車連盟)の世界モータースポーツ評議会メンバーでもあるラドバン・ノバクだった。