元F1ドライバーのデーモン・ヒルが、かつてのライバルでもあるミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)は引退したほうが良いとコメントした。
F1参戦20周年を迎えたシューマッハ。2006年にいったん引退後、2010年にF1へ復帰してからいまだに表彰台に上がることもなく、42歳という年齢もあり、その去就をめぐる憶測や、引退を勧める関係者の意見も度々報じられている。
ヒルとシューマッハは、1990年代に激しいタイトル争いを繰り広げたことでも有名で、両者の確執も伝えられていた。1999年に39歳で引退したヒルは『Motorinside(モーターインサイド)』に対し、当時を振り返って次のように語っている。
「あれ以上続けるには、もう年をとりすぎていた。一定の年齢に達すると技能も低下するし、プレッシャーにもうまく対処できなくなるんだ」
そして自身とシューマッハの姿を重ねながら、ヒルは次のように締めくくった。
「ミハエルはもう42歳だ。僕からすればポイントや順位を争うような若さはもうない。しかも勝てるマシンにも乗っていない。こんな状態で長くは続かないだろう」