WRC第11戦ラリー・フランス、セバスチャン・オジエが優勝 キミ・ライコネンはリタイア

2011年10月03日(月)

WRC(世界ラリー選手権)第11戦ラリー・フランスが、9月29日(木)から10月2日(日)にかけて行われ、シトロエンのセバスチャン・オジエが優勝。キミ・ライコネンはリタイアだった。以下、プジョー・シトロエン・ジャポンのプレスリリース。

ラリー・フランス最終日となる日曜午前中のスプリントをセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組はノーミスで駆け抜け、今シーズン11戦目となる今大会でシトロエン・トタル・ワールド・ラリー・チームに9勝目をもたらしました。この勝利でマニュファクチャラーズ・タイトル争いではシトロエンが引き続き余裕のトップ、一方のドライバーズ・タイトル争いではトップのローブをミッコ・ヒルボネンとセバスチャン・オジエが3点差で追うという緊迫した展開になっています。

金・土のロングステージに対して、3日目は短い距離での勝負となりました。クルーはストラスブールのパルクフェルメを6時20分に出発、3ステージからなるループをサービスストップなしで2周しました。全長わずか42キロという短さでしたが、ダニ・ソルドとの差がわずか 10 秒弱だったセバスチャン・オジエにとっては、最後まで気が抜けない展開となりました
最初のステージは 5.52 キロの SS18 ビッシュウィラー、前半がグラベルとなるコースです。オジエはここでソルドに3秒遅れました。

「サービスパークでのタイヤチョイスでずいぶん迷って、やっとハードコンパウンドに決めた」とオジエは説明しました。「ビッシュウィラーでタイムロスするだろうってわかってたけど、それから先のコンディションを考えるとあの選択がベターだった」

そこから先のステージではDS3WRCを駆るオジエはライバルたちに負けない走りを展開、タイヤチョイスが功を奏しました。オジエはソルドに対するわずかなリードを死守、SS22のクリーバーグでは最速タイムを叩き出しました。ラリーを締めくくるのはアグノーの街路を走るパワーステージです。シトロエン・トタル・ワールド・ラリー・チームはここを3位の成績で走り、ボーナスポイントを手にしました。「このステージ前のリ・グループで多くの時間を使ってしまったから、ハードタイヤにした決断はうまくいかなかった。結局、まったくの冷えたままのタイヤで走ったから、これが精一杯の成績だった」

今回26ポイントを加えたオジエはドライバーズ・タイトル争いのトップグループに返り咲きました。「とても長いラリーだった。チームの責任が全部僕の肩にのしかかっていたからね。役目を果たせてほっとしているよ。もちろん、僕個人の成績という意味でもこの勝利は大きい。ワンシーズンで5勝、これだけでも素晴らしい成績だよ。完璧なマシンを用意してくれたチームに感謝したい。それからダニ・ソルドの健闘をたたえたい。すばらしい走りだった。彼を負かすのは容易じゃなかったよ」

シトロエンのゼネラル・マネージャー、フレデリック・バンゼも地元で再び優勝したシトロエンに大喜びです。「セバスチャン・ローブは不運でしたが、セバスチャン・オジエの健闘をたたえたいと思います。私たちは2つの世界タイトルを狙っているので、シーズン終了へ向けてプレッシャーも強くなっていくでしょう。でも今回ライバルは私たちとの差を2ポイントしか詰めることができませんでした。マニュファクチャーズ・タイトルへ、私たちはまた一歩近づいたのです」

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