WRC第13戦ラリーGB、セバスチャン・ローブがWRC8連覇を確定 キミ・ライコネンはリタイア

2011年11月15日(火)

WRC(世界ラリー選手権)第13戦ラリーGBが、10日(木)から13日(日)にかけて行われ、フォードのヤリ-マティ・ラトバラが優勝。また、シトロエンのセバスチャン・ローブがリタイアしたものの、WRC8連覇を確定させた。キミ・ライコネンはリタイアだった。以下、プジョー・シトロエン・ジャポンのプレスリリース。

ヤリ-マティ・ラトバラとの戦いに勝利すべくスタートしたセバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ組でしたが、ラリーを最後まで続行することができませんでした。リエゾン・セクションで反対方向から来た車と衝突、レース最終日のスタート直後でのリタイアを余儀なくされました。アクシデントはありましたが、シトロエン・レーシングはラリーGBのカーディフの表彰台で8度目の世界王者に輝きました。セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組は11位でフィニッシュしています。

ラリーGBのデイ4は全84キロ、6ステージの構成で、ラトバラとローブのスリリングな一騎打ちになるはずでした。ところが、シトロエンDS3 WRC1号車は、SS18とSS19の間のリエゾン区間でリタイアを余儀なくされたのです。

「ラトバラとの勝負に決着をつけたかったから、残念だ。全く平凡な事故だった。狭い道を走っていて、視界がきかない坂の上で対向車がきた。相手のスペイン人ドライバーが反応を誤って右へハンドルを切ってしまい、ぶつかったんだ」と事故の様子をセバスチャン・ローブは説明します。

「ラジエーターがやられて、そこで僕たちはリタイアだ。パルク・フェルメに戻ってくるまでがラリーだ。気を抜くなって言うけど、まさにその通りだった」

テクニカルチームはカーディフ城をバックにした表彰式に間に合うよう、できるだけの修理を行いました。「こんなことでパーティを台無しにしたくありませんから」とシトロエンのゼネラル・マネージャー、フレデリック・バンゼは述べました。

「ローブ、エレナそしてシトロエン・レーシングは素晴らしいシーズンを終えました。13戦で10勝。マニュファクチャラーズ・タイトルにドライバーズ・タイトルの獲得、新記録の達成。チーム全体が、期待以上の成果をあげたのです。スウェーデンに始まってGBまで、私たちはWRC(世界ラリー選手権)を通じて、4大陸でシトロエンの”クリエイティブ・テクノロジー”をいかんなく発揮することができました。今年の一連の勝利とタイトル獲得で、シトロエンの遺伝子にラリーがより深く埋め込まれましたね!」

「ラリーに集中してきたので、今まではタイトル獲得を祝う時間もなかった。今朝は4時半に起きてステージに向かわなくてはいけなかったしね」とローブも付け加えます。

「やっとこれから、チームのみんなと一緒に勝利を喜ぶことができるよ。どのタイトルも大切だし、思い出深いから、どれ1つ同じということはない。今シーズンは全体のレベルがすごく高くて、最後のラリーまで必死で戦ってきた。最多タイトルを獲得したラリードライバーになって、とてもうれしい。ラリーを始めたときには、ここまで来ることができるなんて考えてもみなかったよ」

メカニックがシトロエンDS3 WRC1号車の修理に没頭している間も、2号車はウエールズの森を走り続けていました。セバスチャン・オジエは最終日に最速タイムを3回マーク、11位でフィニッシュしました。

「同じステージを2回走ったので、難しいポイントの攻め方もだいぶわかってきた。次にここを走るときにはきっと役立つはずだ。ペースノートを生かしてできるだけ速く走ること、それから楽しむことも心がけた。セバスチャン・ローブとダニエル・エレナにはタイトル獲得おめでとう、と言いたい。何といっても二人はベストで、尊敬に値するドライバーだ、それを今年も証明したよね」

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