WRC第9戦ラリー・ドイチュランド、セバスチャン・オジエが優勝 キミ・ライコネンは6位

2011年08月23日(火)

WRC(世界ラリー選手権)第9戦ラリー・ドイチュランドが、18日(木)から21日(日)にかけて行われて、シトロエンのセバスチャン・オジエが優勝。キミ・ライコネンは6位だった。以下、プジョー・シトロエン・ジャポンのプレスリリース。

ラリー・ドイチェランド最終日、シトロエン・トタル・ワールド・ラリー・チームは今シーズン3度目となるワンツーフィニッシュを飾りました。セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組はセバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ組を抑え、ターマックでの初優勝を勝ち取りました。シトロエンは世界ラリー選手権(WRC)で78勝目をあげ、最多優勝を誇るマニュファクチャラーとなりました。DS3WRCにとっても自らの連続優勝記録を伸ばす8勝目となります。

金曜日同様、デイ3のステージはフランスと国境を接するモーゼル地方のブドウ畑のなかを走り抜けるコースでした。そして金曜日同様、クルーがトリアーのパルクフェルメを出る際には空を厚い雲が空を覆い、フランスの天気予報では降雨の予報、そこでシトロエン・レーシングのメカニックは2台のDS3WRCのサスペンションのセッティングを変更し、ミシュラン・パイロット・スポーツ・ソフトタイヤを装着しました。

最初のステージ、ドロンタールでは濡れている箇所は数カ所のみでした。シトロエン・トタル・ワールド・ラリー・チームのクルーはリスクを冒さずにリードをしっかり守り、ここでは数秒のロスに留まっています。次のステージ、モーゼルヴァインは完全にウエットな路面でしたが、ソフトタイヤをチョイスしたおかげで2台とも足を取られることなく、走行できました。

「今朝のチョイスは正しかった」とサービスパークに戻ってきたオジエは振り返ります。「道の真ん中を走るようにし、カーブの先端を攻めることはしなかった。パンクがこわいからね。ミスしないように集中しつつ、リードを拡げていったんだ」

「何の心配もない。運転しやすいよ」とローブも付け加えました。「雨が続きそうだから、2周目、最終パワーステージもソフトタイヤでいくよ」。ローブはSS17とSS18で最速タイムを出し、ボーナスポイントが獲得できる最終ステージに意識を集中させます。7度の世界王者に輝くローブは、トリアーの街をしっかりとトップで走り抜け、ボーナスの3ポイントを獲得、オジエも2ポイントを手にしました。

「ドイツでは負けなしで、ターマックに滅法強いローブが相手だったんだ、最後まで勝てるかどうか不安だったよ。この勝利はうれしい、こういう路面でも速いということが証明できたからね。これでタイトルへ向けてのチームのモチベーションも一段と高まった。僕はベストポジションにはいないかも知れないけど、チャンスがあるかぎり戦っていく」とオジエは述べました。

「ドイツで8連勝してきたんだ。2位じゃもちろん満足できないよ」とローブは顔をくもらせました。「連勝記録はいつかは途切れるもの、とここ数年言い続けてきたけど…途切れちゃったね。不運だったけど、それがラリーさ。点数だけ見れば、2位に入り、パワーステージで点も稼いだから、タイトル争いではまだトップにいるわけだしね」

「ワンツーフィニッシュ自体も素晴らしいことですが、それに加えてシトロエンがドイツで負けなしという記録を伸ばしたことにも満足しています」とPSAグループ・ブランドマネージャーのジャンーマルク・ガールは述べました。「その上、今シーズン8連勝とWRC でのシトロエン78勝目という新記録を2つ作ったのですから。2つの世界タイトル獲得がいよいよ近づいてきましたね」

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