【F1日本GP特集】今年も活躍に期待! 小林可夢偉

2011年10月05日(水)

ザウバーから初のF1フル参戦を果たした昨年、コース上での追い抜きを繰り返して日本中を興奮させた小林可夢偉。大きく成長した可夢偉の走りから今年も目が離せない。

控えドライバーを務めていたトヨタが2009年にF1から撤退したため、F1での将来が閉ざされたかに思われた可夢偉。しかし、2009年の終盤2戦でF1デビューを果たし、F1界に鮮烈な印象を残していたことから、ザウバーと2010年の契約を結ぶことに成功した。そしてこのシーズンは、決して競争力の高くないクルマで奮闘。オーバーテイクと呼ばれるコース上での追い抜きを繰り返し、F1の公式ウェブサイトでも「オーバーテイク・キング」と紹介するほどだった。

そして可夢偉は、鈴鹿サーキットで行われた日本GPでも、次々にライバルをコース上で抜き去っていった。クルマにダメージを受けるほど激しいバトルを繰り広げた可夢偉の走りに、鈴鹿だけではなく世界中のF1ファンが興奮した。

ザウバーに残留した2011年、可夢偉はルーキーのセルジオ・ペレスをチームメートに迎え、チームリーダーとして大きく成長。第2戦から第7戦まで連続入賞を果たし、安定した強さを見せた。

この数戦は、ライバルが競争力を高めたことや、戦略面のミスが響いて入賞から遠ざかっている。しかし、チームランキングの6位を争うフォース・インディア勢が調子を上げているため、可夢偉率いるザウバー勢も、入賞してポイントを獲得し、フォース・インディア勢を追い上げたいところだ。

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