マクラーレンが、現ドライバーであるジェンソン・バトンとの契約更新を発表。新たな複数年契約を結んだと明かした。
バトンは、F1から撤退したホンダチームを引き継いだブラウンGPで2009年のF1チャンピオンに輝くと、翌2010年には名門マクラーレンへ移籍。しかし、マクラーレンには同チームが幼少時代から育成してきたルイス・ハミルトンが在籍しており、ハミルトン中心になっている同チームでバトンは苦戦すると予想されていた。
だが、こういった予想に反し、バトンはハミルトン以上の活躍を見せる。今季は、現在ハミルトンがランキング5位であるのに対し、バトンはランキング2位。そのため、安定した強さを見せるバトンがマクラーレンのチームリーダーになりつつあるとの声も出ていた。
また、バトンはフェラーリとフェリペ・マッサの契約が切れる2012年のフェラーリ移籍を希望しているとも言われ、マクラーレンに残留した場合でも、単年契約を結ぶのではないかと報じられていた。しかし、年数こそ公表していないものの、マクラーレンはバトンと複数年契約を結んだと発表。この契約延長についてバトンは、次のように語っている。
「僕はこのチームで、人生の中でもトップ4と言える4勝を記録した。そして今はランキング2位につけていて、今まで以上にうまく走れているという実感があるんだ」
「きちんとしたサポートを得られるチームでないと、こういった成績は残せない。そして、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスでは、勝利に対する情熱や意欲が、どのチームよりも大きいと思っている」
「F1ドライバーとして、こういった気持ちを共有できて素晴らしいと思うし、その一員になることができてうれしい。これによって、このチームと将来も長期的な関係を築きたいという気持ちが強くなったよ」
「僕たちは勝ち方を知っているし、今後も勝利を重ねるため、組織改革を進めているんだ」
チームメートのハミルトンは「チームに加わった瞬間から、彼は最高な同僚だったし、見事なチームプレーヤーだった」として、「最高なニュース」とバトン残留を歓迎した。
また、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは、「F1の中でも最高なドライバーラインアップだ」とバトン残留の喜びを語っている。