ルノー、チームとしてのF1復帰を検討していた

2011年10月08日(土)

フランスの自動車メーカーであるルノーは、チームとして再びF1へ挑むことを画策していた。そして、2009年にルノーでF1デビューを果たし、今年はF1直下のカテゴリーのGP2でチャンピオンに輝いたフランス人のロメ・グロジャンをドライバーに起用する意向であった。

これはフランスの自動車雑誌『Auto Hebdo(オート・エブド)』が報じた記事であり、「すべてはまだ終わっていはいなかった」と指摘している。同誌のウェブサイトに掲載された報道によると、2009年の「クラッシュゲート事件」後にF1から撤退したルノーが、現在もその名を冠したチーム、つまりでロータス・ルノーGPのオーナーとしてサーキットに戻ってくる計画が練られていたとのことだ。

クラッシュゲートとは、2008年のシンガポールGPでルノーのチーム首脳が同チームに当時所属していたフェルナンド・アロンソ(現フェラーリ)を勝たせるため、当時のチームメートだったネルソン・ピケJr.へ故意にクラッシュすることを指示した事件。翌年にこの事件が発覚し、関連したチーム首脳は2012年末までF1からの追放処分を受けた。

これにより、ルノーからはスポンサー撤退も相次ぎ、ルノーはチーム株式を段階的に売却。ルノーを引き継いだチームは、現在もロータス・ルノーGPとして参戦しているが、ルノーはすでにチームの株式をすべて手放している。

「あの歴史あるゴールドと黒のカラーリングをまとったチーム、ロータス・ルノーGPのマシンをロメ・グロジャンが走らせるのだろうか? それについては最近話し合いが行われた。そしてわれわれは確信を持って話し合いがあったと言える」

「しかしルノー自体は、再び直接チームを運営することよりも、レッドブルとの提携によってF1での存在感を高める道を選んだ。そのため、ロータス・ルノーGPとルノーのギャップは広がる一方だ」と『Auto Hebdo(オート・エブド)』は電子版『autohebdo.fr』で報じた。

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