ウワサで気分を害されるルイス・ハミルトン

2011年10月18日(火)

韓国GP(10月16日決勝)での2位獲得によってルイス・ハミルトン(マクラーレン)の気持ちが多少は上向いたようだ。

2008年のF1王者ハミルトンは今シーズン不調にあえいでいる。特に最近のシンガポールGP(9月日決勝)や日本GP(10月6日決勝)といったレースでは、立て続けにフェリペ・マッサ(フェラーリ)や他のドライバーとの接触を引き起こした。さらに事故の原因を作った張本人であるにも関わらず、その態度が尊大であったと各方面から批判が相次いでいた。

一連の集中砲火がハミルトンの気分を重くしているためか、先日の韓国GPで開幕戦から続いていたレッドブルの連続ポールポジション獲得記録にストップをかけた。チームと自身にとって今シーズン初となるポールポジションを獲得したハミルトンだったが、その表情はさえていなかった。だが、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)に続く2位表彰台という結果のおかげで、なんとか微笑みを浮かべることができていたようだ。

ハミルトンの気分が沈んでいることをうけ、さまざまなうわさが飛び交っている。その中には、ガールフレンドと別れた、宗教に入った、さらにマクラーレンの首脳との確執といったものもある。

チームとの対立に関してハミルトンは記者に対し、「誰がそんなことを書いたのかは知らないけど、単なるデタラメだ。僕はとても満足しているよ」と語った。だが同時に、1度2位表彰台を獲得しただけでは、ハミルトンが自身のF1キャリアの中で「最悪の年」と言っている2011年のうっぷんを晴らすには至らないことも認めている。「だから、あんな感じのレースの後で僕が歓喜の叫びをあげるかといったら、それはないよ」と述べている。

17日(月)の『British Mirror(ブリティッシュ・ミラー)』紙と『Daily Mail(デイリー・メール)』紙は、ガールフレンドで人気のポップ・ガールズ・グループのプッシーキャット・ドールズのメンバーでもあるニコール・シャージンガ―と別れる寸前であると報じた。これに関しハミルトンは、出版業界が自身を最も心配してくれている証だと指摘した。

悪いレースが続いていた後の韓国GPを通じてパフォーマンスのレベルが「元に戻った」のか尋ねられたハミルトンは「時間が教えてくれるさ。記者たちが書く記事の内容にもよる。どのようにレースが進み、人々がそれをどのように受け取ったかにもよる。さらに僕の態度や振る舞いがどうだったかにもね。僕が周りのみんなからの信用を取り戻すにはまだまだ努力が必要だ」

「要はポジティブさなんだ。明るい話題と明るいファン。そして表彰台に立って笑っていること。そこから得られる力は次のレースまで消えることはない。そして同じようにポジティブな循環を続けていくんだ」と付け加えた。

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