F1最終戦ブラジルGPフリー走行1回目、詳細レポート

2011年11月25日(金)

2011年F1最終戦ブラジルGPフリー走行1回目が、11月25日(金)現地時間10時(日本時間21時)から90分間、インテルラゴス・サーキット(1周/4.309km)で行われ、マーク・ウェバー(レッドブル)がトップ。小林可夢偉(ザウバー)は15番手だった。

セッション開始時の天候は晴れ、気温23℃、路面温度は31℃。各車がシステムチェックなどを行うインストレーションラップを終えると、メルセデスGP勢はそのまま計測ラップを開始。両ドライバーとも2周の計測ラップを終え、ミハエル・シューマッハは1分16秒778を記録。一方のニコ・ロズベルグは1分21秒326のベストタイムを記録している。

開始約20分、ロータス・ルノーGP勢やHRT勢が走行を開始しており、トップは1分16秒774を記録しているブルーノ・セナ(ロータス・ルノーGP)。ロータス・ルノーGPは控えドライバーのロメ・グロジャンを走らせ、HRTはチェコ出身のヤン・チャロウズをビタントニオ・リウッツィの代わりにこのフリー走行のみ走らせている。

開始約25分、グロジャンが1分16秒072を記録してトップタイムを更新。グロジャンは次の周にもトップタイムを更新し、1分16秒069を記録している。また、このころから多くのチームが走行を開始。ピレリは2012年向けのテスト用タイヤを持ち込んでおり、このタイヤでのテストを行っているチームもいる。

開始30分、フェリペ・マッサ(フェラーリ)が1分15秒473を記録してトップに。しかし、すぐにルイス・ハミルトン(マクラーレン)がマッサのタイムを上回る1分15秒078を記録してトップタイムを更新した。ハミルトンはその後も自身のタイムを更新、1分14秒503を記録した。その後、ハミルトンは1周ペースを落として走行し、次の周に再びトップタイムを更新。1分14秒296を記録してピットへ戻った。

開始約45分、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がトップタイムを更新。ベッテルのタイムは1分14秒025だった。また、インテルラゴスは全長の短いコースであるため、多くのクルマが一度にコースインすると、コース上が非常に込み合っている。予選では、この混雑をうまく避けることが重要になる。

開始約55分、小林可夢偉(ザウバー)が10コーナーのシケインでスピン。リアから流れるようにスピンしていたが、クルマに大きな損傷はなく、可夢偉はそのまま走行を続けた。また、ジェンソン・バトン(マクラーレン)が1分13秒950を記録してトップになっている。しかし、バトンは8コーナーで少しコースオフしていたとのことだ。

バトンは次の周にもタイムを更新。1分13秒825を記録してピットへ戻った。また、グロジャンがピットレーン出口にクルマを止めている。

開始約70分、マーク・ウェバー(レッドブル)が1分13秒811を記録してトップに。その後、残り約5分となったところでフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が2コーナーの先にクルマを止めた。フェラーリによると、エンジンのトラブルとのことで、クルマを降りたアロンソはそのまま2コーナー付近に立ちすくみ、厳しい表情を浮かべていた。

結局、ウェバーがセッション終盤に記録したトップタイムを上回るドライバーは現れず、ウェバーがトップのままセッション終了。可夢偉は1分15秒747を記録して、チームメートのセルジオ・ペレスよりも2つ上位の15番手になった。

【結果】ブラジルGPフリー走行1回目、各ドライバーのタイム、タイム差など

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