キミ・ライコネンのチームメート、候補者は4人

2011年12月06日(火)

2007年ワールドチャンピオンであるキミ・ライコネンの起用を発表したロータス・ルノーGPだが、ライコネンのチームメートとなるドライバーはいまだ発表されておらず、そのシートを4人のドライバーが争っている。

候補者の1人が、F1開幕前のラリー事故で負傷したロバート・クビサの代役を務めたブルーノ・セナ。セナのほかにも2011年シーズンに目を見張るような活躍を見せたエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)が候補に挙がっている。

F1関係者の間でスーティルの評価は高く、スーティルがシートを獲得できないのは不思議だという意見もある。スーティル自身もF1公式ウェブサイトのインタビューに「ああ、全くそのとおりだね」と話し、2012年からライコネンのチームメートになるべくロータス・ルノーGPに移籍するのはやぶさかではないと話している。

「キミは素晴らしく、とても強いチームメートになるだろうね」

これまで、ロータス・ルノーGPの大株主ジェニー・キャピタルが支援するロメ・グロジャンがドライバーの筆頭候補と見られてきた。F1直下のカテゴリーであるGP2で今季の王者になったグロジャンは今週、スペインでBMWの新型DTMマシンをテストする予定だ。

フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙は、「またF1で走ることを夢見ているよ。中でも、キミと一緒なら、僕のキャリアを考える上でとても特別なものになるだろうね」と語るグロジャンの言葉を伝えている。

セナ、スーティル、グロジャンに続く4人目の候補はビタリー・ペトロフ。ロータス・ルノーGPと2012年の契約を結んでいるペトロフだが、マネジャーであるオクサナ・コサチェンコは、F1では契約があるからといって安心はできないと語った。

「(ライコネンの復帰に)もちろん驚いたし、がっかりした」ドイツの『Sport1』にペトロフはそう語り、ライコネンの復帰によって自身の将来に黄色信号がともったことを認めている。

毎年F1シーズン終了後に開催され、多様なカテゴリーのドライバーが若手からベテランまで出走することでファンを楽しませているレース・オブ・チャンピオンズのウェブサイトにペトロフは、「数日中に」新たな情報が入ることを望んでいると語った。

「来年に僕はまた一歩成長するはずだ。キミと同じチームになれば、とても楽しいものになるだろうね」

「彼は経験豊富だし、僕はチームの一員でいたいと強く願っている」

しかし、チームオーナーのジェラルド・ロペスによると、ロータスへとチーム名を変更する2012年のロータス・ルノーGPがドライバーを変える可能性は高い。

「われわれは何人かのドライバーに活躍の機会を与えてきた。皆、それなりの仕事はしてくれたけれど、際立った活躍をしてくれた者はいなかった。しかし、F1であるからこそ抜きんでた働きをするのは難しいんだ」とロペスは語っていた。

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