2010年にさまざまな面で大きな注目を集めたF1韓国GPの責任者が解雇された。
韓国GPを運営するKAVO(コリア・オートバレー・オペレーション)の取締役会が14日(金)に開かれ、韓国GPの責任者だったチョン・ユンチョが、運営手腕を非難されて解任されたと『聯合ニュース』が報じた。
韓国GPでは、サーキット建設や関係者の宿泊施設など、インフラ面の整備が間に合わず、サーキットが未完成のままF1初開催を迎えていた。また、関係者に用意された宿泊施設がラブホテルなどだったことも、世界的な批判を受ける原因となった。
そのため、韓国GPが2010年のベストプロモーター賞を獲得した際には、F1界から驚きの声が上がっていた。
『聯合ニュース』によると、ユンチョのほかにも、緊急株主会議で2人の役員が解雇されたという。
ユンチョの後任には、スイス大使を務めた経験もあるパク・ウォンファが就任したとみられている。KAVOは、この件についてコメントを発表していない。
韓国GPは、少なくとも2016年まで開催される予定であり、組織内の不備が明らかになったことから、KAVOは10月のレース開催後に調査を開始していた。
「出資者は、チョン率いる経営陣では今年の成功を保証できないと感じていた」と匿名の関係者は14日に語っている。