ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)は、シミュレーターに乗って乗り物酔いのような症状に苦しむドライバーは自分だけではないと主張している。
先週、シューマッハはシミュレーターで酔ってしまうためシミュレーターを長時間使用できず、これがチームメートのニコ・ロズベルグとのパフォーマンス差につながったとの報道があった。
しかし、元F1ドライバーのマーティン・ブランドルやアレキサンダー・ブルツも、シミュレーターを使うと酔ってしまうと明かした。
シューマッハは『Telegraph Sport(テレグラフ・スポーツ)』とのインタビューで、「僕が知る、ほとんどのドライバーは酔っていたと思う」とコメント。さらにこう加えた。
「フェラーリで最初のシミュレーターを使ったとき、まさにその感覚があったんだ。だから年齢とは何も関係ないよ。みんな、ある過程を経てシミュレーターを使うことに慣れるんだよ」
さらにシューマッハは、2010年にロズベルグもメルセデスGPのシミュレーターに問題を抱えていたことを明らかにし、シミュレーター技術の利便性を一蹴した。
「僕が理解する限り、シミュレーターを持つトップチームはほかにもいくつかあるけれど、それをうまく使いこなしていないと思う」
「僕たちドライバーにとって、最大の恩恵はサーキットに慣れることだ。でも、個人的にそれが一度も問題になったことはない。シミュレーターから大きなアドバンテージを得ることはないよ」
メルセデスGPの最新式のシミュレーターは、来年まで稼働しないと見られている。