ラリーで大クラッシュに見舞われ、重傷を負ったロバート・クビサ(ロータス・ルノーGP)が、今シーズン中にF1へ復帰したいと語った。
イタリアのラリーで重傷を負ったクビサは、搬送先の病院で7時間におよぶ緊急手術を受けた。11日(金)に2回目の手術を行い、経過が良好であれば14日(月)に3回目の手術を受け、早ければ来週にも退院できるとされている。
しかし、クビサの目はすでにF1復帰に向いており、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』へ次のようにクビサが語ったと『planetf1.com』が伝えている。
「今年中に復帰したい」
「綿密なプログラムで、回復期間をできるだけ短くしようと思っている」
「指は動くし、腕も動く。きちんと感覚もあるよ」
「でも、まだ手術を受けないといけなくて、その後にこれからのことが分かるよ。今はまだ大きく動かせないけど、鎮静剤のおかげで痛みはない」
「土曜(12日)には、(腕と足の)同時手術後の体調もわかる。そうすれば、準備開始に向けたカウントダウンが始まるんだ。今はそのことしか考えていないよ」
「これまでよりも強くなって復帰したい」
2003年にも大きな事故を経験し、2007年のカナダGPではクルマが大破するクラッシュを経験しているクビサ。しかし、その度にクビサは復活を果たしており、事故前よりも強くなった状態で復活できていたという。今回も、より強くなった状態で復活できるはずだとクビサは語る。
「今回の事故で、以前の僕ではなくなった。さらに進化したんだ」
「僕はすでに、2007年のカナダでのクラッシュを乗り越えている。1戦欠場したけど、復帰したときの僕は進化していた。アクセルを踏んで、ステアリングをきるだけがドライバーじゃないよ」
「85%で走るのと、95%で走るのには違いがある。残された15%は、自分の才能やモチベーションで決まる部分だよ。2007年以来、より強いドライバーになったし、精神面も強くなった。ケガが治ったときには、今回も同じようになるはずだよ」