2011年のF1では、金曜のフリー走行でタイヤテストを行うことが可能になった。
F1では、今年からタイヤサプライヤーがピレリへ変更になったものの、シーズン開幕前のテストは日数が制限されていることから、ピレリも各チーム側も、シーズン中のタイヤテスト実施を希望していた。この要望に対し、統括団体のFIA(国際自動車連盟)が応えた形となる。
F1では、各レースに2種類のドライタイヤが持ち込まれるが、FIAの発表によると、「特定のイベントで」さらにもう1種類のドライタイヤを、評価目的で金曜のフリー走行中に使用することが認められる。使用できる追加のタイヤは2セットであり、フリー走行3回目の開始までにピレリへ返却しなければならない。
また、これまでのテストではピレリタイヤの摩耗が激しいことが指摘されており、これが原因となってフリー走行での周回数が制限されるとの意見もあった。これに対応したものと思われるが、金曜フリー走行で使用できるハード側タイヤの数が、1セット増える可能性があることも発表された。
この追加タイヤについての情報は、当該イベントの1週間前までにチーム側へ通知されるという。追加タイヤの使用が認められた場合、フリー走行1回目終了後にハード側タイヤ1セットを返却し、フリー走行2回目終了後にはハード側タイヤ2セットと、ソフト側タイヤ1セットを返却しなければならない。