今年からF1に導入された可変リアウイングのルールが、第3戦中国GP後に変更される可能性が出てきた。
コース上での追い抜き増加を目的に導入された可変リアウイング。しかし、開幕戦オーストラリアGPでは期待された効果を発揮していなかった。ジェンソン・バトン(マクラーレン)が、ペースの上がらないフェリペ・マッサ(フェラーリ)に前をふさがれると、バトンは可変リアウイングを使ってもマッサを抜くことができなかったのだ。
統括団体FIA(国際自動車連盟)で技術委員を務めるチャーリー・ホワイティングは、次のように『Le Temps(ル・タン)』へ語った。
「メルボルン(オーストラリアGP)では、このシステムの効果が理想的なものでなかったのは事実だ。ストレートが短すぎ、しかもその前には高速コーナーがあった」
「(第2戦)マレーシアと中国でも状況を確認し、必要であればその後に調整を行う」