2月にラリーでクラッシュし、一時は生命の危機にも陥る重傷を負ったロバート・クビサ(ロータス・ルノーGP)が驚異的な回復を見せており、5月1日(日)に行われる前ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世の列副式に出席することを計画しているようだ。
クビサは、2月に参加したイタリアのラリーでクラッシュ。複数の複雑骨折などの重傷を負い、イタリアで療養中だ。クビサは信心深いことでも知られており、回復の支援として、自身と同じくポーランド出身であるヨハネ・パウロ2世のローブの断片や、ヨハネ・パウロ2世の血液が収められたメダルを受け取っていた。
「列副」とは、「聖人」となる前段階の「副者」に認定するもの。列副や列副調査の着手には、対象者の死から5年の経過が必要であり、列副までには死後数十年かかることが慣例とされている。しかし、ヨハネ・パウロ2世の場合は特例により死後約3ヶ月で調査が開始されており、異例の早さでの列副であるという。5月1日の列副式には、30万人の巡礼者がローマに詰めかけるとみられている。
『SID通信』によると、クビサの回復があまりにも早いため、「医師も驚いている」ほどであるようだ。負傷していた右足にもすでに体重をかけられるようになっているほか、重度のケガを負っていた右手も握れるようになっており、退院の日が着実に近づいているという。