F1のオーナー企業であるCVCキャピタル・パートナーズが、メディア王ことルパート・マードック率いる巨大メディアグループであるニューズ・コーポレーションと、フェラーリの関連企業である投資会社エクソールから、「友好的な」接触があったことを認めた。
エクソールは、フェラーリの親会社フィアットの創業一族であるアニエッリ家が経営している投資会社であり、フィアットの主要株主でもある。そのエクソールとニューズ・コーポレーションは3日(水)、「F1の発展に向けた長期的計画を検討している」と認めた。
ニューズ・コーポレーションとエクソールは、出資グループを組織してF1の買収を目指すとみられている。しかし、F1が「現在は売りに出されていない」ことを、ニューズ・コーポレーションとエクソール側も認識しているとCVCは語った。
「CVCは、エクソールとニューズ・コーポレーションが出資者候補であることを認識しているが、F1への出資にはCVCの合意が必要であり、F1と利害関係者の利益になることを示さなければならない」とのコメントをCVCは残している。
ここ最近になって、たびたびニューズ・コーポレーションに関連したF1買収説が報じられていたが、F1の商業面を取り仕切るバーニー・エクレストンはそのたびに、CVCに売却の意志はないと繰り返してきた。
「もし買収を希望するのなら、所有者に対して売却の意志を確認するものだろ」とエクレストンは『Press Association(プレス・アソシエーション)』へコメントしていた。