フェラーリは先週、レッドブルが使用しているようなフレキシブルフロントウイングをテストしたが、今週末のトルコGPに投入することは見送ったようだ。
F1では本来、走行中に変形する「フレキシブルウイング」の使用が禁止されているが、昨年にもレッドブルやフェラーリなどがこのフレキシブルウイングを使用していると話題になった。レッドブルやフェラーリなどは、検査時に変形しないものの、走行時に大きな負荷がかかった場合にのみ変形するウイングの設計に成功したとされ、その後、検査基準が強化されていた。
しかし、レッドブルは今季もフレキシブルウイングを使用しているとされ、これがレッドブルの速さの一因とも言われている。そして、トルコGP前には、フェラーリがバイラノのストレートで行ったテストで、新しいウイングを試したことが明らかになっていた。
フェラーリはトルコGPに新しいウイングを持ち込んでいるようだが、フレキシブルウイングは投入しないという。また、序盤戦で問題となった、風洞のデータ測定関連の問題も解決に向かっているとみられる。
ウイングのほかにもフェラーリは、マクラーレンに似たブレーキダクト、新しい排気系統の微調整も行い、ドライバーのフェルナンド・アロンソは中国GPよりもコンマ数秒速くなると期待している。
アロンソは『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対して、「今では風洞から送られてくるデータが正しいものではなかったことが分かっている。これから正しい方向に向かえるよ」と語り、次のように加えた。
「トルコでは改革はないけどその代わりに大きなステップの第一歩を踏み出せた」